「・・・牧野さん。」





「・・へ?」

名前を呼ばれて、ふりむくと

そこにいたのは、浅草千鶴さんってこ。

メガネをかけていて、黒髪のストレート。

学級委員もやっているし、いかにも真面目な女の子。

「もう皆集まってます。」

「あ・・はい・・っ。」

慌てて重いブタバックを肩にかけ、ふらつきながらも歩き出した。