ワがまま王子☆




浅草の声を遮るようにして、一度だけそういった。

「西条・・さん。」

「はい?」

一枚の紙を差し出しながら、俯き加減でそういった。

「これ、クリーン・オブ・グリーンの説明書です。」

「はい。」

3色のマーカーペンで大切な言葉が引いてあるのか。

上から順番に、読みあげていた。