「おはようございます。」 担任が軽いあいさつをし、教壇の上に立つ。 特に返事のあいさつもなく。 そのまま無駄な話しが続くだけ。 ・・・ 「と、いうわけなのでー・・えっと、今からの司会を・・あ、浅草さんと・・・・じゃあ、西条君にお願いしようかしら。」 ・・・は? 俯いていた顔を上にあげると、ニコニコと微笑んでいる先生と目があった。 「分かりました。」 浅草、と呼ばれた女子が上品な手使いで席を立った。 とくに、目立つ存在ではないと思う。 「西条君は?」