「零~♪」

異常にハイテンションで飛び込んでくる拓馬。

「何だよ。」

鬱陶しい。

朝から耳元で騒がれるのも全くいい気がしない。

「零に報告があーる!」

ぴしっと敬礼でもするかのようなポーズをとり、きりっとした顔でそういった。

「・・何?」

ほんとに、眠いんだけど。

さっさと席座らせろよ。

「俺・・さー。」

「ん。」

「花音のこと気になってたんだけど、知ってた?」