「へっ!?」



~~~っ

喧嘩することを羨ましがる人なんて普通いないよッ


そんな零に悔しがっていると、アナウンスが流れた。




♪ 本日のプール閉園時間は、午後5時となっております。
  まだプール内にいる方は、すぐに着替えてください。



「やばっ、もう5時10分だよ!?」

濡れている髪を束ね、ケータイを取り出した。

「行くぞ。」

「う・・うんっ。」









‘ねー。あなた、迷子なのー?‘






誰?

‘ゆーちゃん‘

あたしの、知ってる人?





少しだけ低いあの声が。


なぜか

頭の中に、焼きついて離れないんだ



まるで、危険信号でも出しているかのように――――――・・・