「でもねー。」 いきなり手をぱっと離し、俯き加減で言った。 「彼氏・・ね。」 「う・・ん。」 ―――ドクンッ 聞きたくない 聞かないほうが・・いいような 直感、だけど。 なんとなく、だけど。 ――――――ドクンッ ドクンッ 心臓が、波立つように あたしの心の中に また一つ、嵐がやってきそうです――――――・・・