ワがまま王子☆




「でもねー。」

いきなり手をぱっと離し、俯き加減で言った。



「彼氏・・ね。」

「う・・ん。」



―――ドクンッ



聞きたくない





聞かないほうが・・いいような






直感、だけど。





なんとなく、だけど。






――――――ドクンッ ドクンッ




心臓が、波立つように


あたしの心の中に




また一つ、嵐がやってきそうです――――――・・・