・・

未来は?

さっと後ろを振り向くと、さっきまであった未来の姿が見当たらない。

「・・・ッ」

ごちゃごちゃいっている女たちを放って。

未来がいた場所に向かう。

「零くぅん、まってぇ~!」

まだこりないのかよ。

ぱたぱたと小走りで走ってくるのを無視し、辺りを見渡す。

・・・

いない。

・・ったく。

どこ行ったんだよ?

きっと未来のことだから。

まだ遠くには行ってないはず。