と、いう零の意外な一言で
本当にプールに行くことに。
「花音、行くぞ!」
「はぁ?何で私が拓馬なんかについて行かなきゃいけないわけ~?」
腕組みし、むすっとした顔でこたえる花音。
「はっ!?いいじゃねぇかよ!」
焦ったように振り向く。
「まぁー、いいけど?」
多少渋りながらも、やっぱりついていく。
「零も――――――って・・えぇ!?」
横にいたはずの零は
なぜか、かなーり遠くに移動してて・・・・
たくさんの綺麗な女の子に囲まれている。
う・・・っそ
こんなのって、ありですか!?
引きつった笑顔で、なんとなく返事をしているような様子。
・・何?
知らない女の子でも、王子サマキャラは出るってわけ?
「~~っッ」
もういいっ
一人で泳ぎに行っちゃうから!!
あたしの方に全く気づかない零をおいて。
あたしは、プールサイドへ向かった。

