ワがまま王子☆





‘大丈夫‘


何も言わなくても

振り向かなくても

そう、言われているような気がする。



「みーくりん?」


いつの間にか

あたしの目の前に立っていた、優。


「優、あのね―――――「やーっと付き合う気になった~?」

驚いて俯いていた顔をあげると

ニヤニヤと笑っている優。

「ち・・ちが「ほら~、俺らの仲間に入れてやるよ~?」

ぐいっ

いきなり腕をつかまれ、凄い力で引っ張られる。

腕に走る激痛。


‘やめて‘


違う


こんな言葉じゃ、全然前に進めない。



「あ・・・たしは」


「ん~?」


「優に・・・さよならを言いに来たの・・。」