ワがまま王子☆





周りの音が





聞こえない




騒がしかった笛の音が


太鼓の音が


風の音が――――――・・・




一度見てしまったら

もう二度と、忘れられない優の笑顔。



変わらなきゃ


逃げてばっかりじゃ、いられない。


あたしは

零が教えてくれた、愛色で

胸をいっぱいに染めながら



名前を・・



「――――――ッ優」




呼んだ