ワがまま王子☆




「はぁぁー・・。」

あれから、20分くらいたっただろうか。

一向に見つかる気配もなく。

ただ、刻々と時間が過ぎていくだけで―――――・・・

もう探すこともあきらめ、俯いているあたし・・

3度目のため息をつこうとすると、頬に冷たい感触が走った。

「ひゃぁっ!」

ぱっと顔を上げると

にやっと笑った零の顔。

「ばーか。何で待ってなかったの?」

「~~ッ、零こそどこに行ってたの!?」

「はい。」

そういって渡されたのは

さっき見ていた、ぴんくのうさぎ。

「えっ・・!?なっ・・なんで!?」

驚きが隠せない。

「べつに。未来が欲しそうな顔してたから捕っただけ。」

さらっと言いのける零の横顔がすっごくかっこよくて





見とれちゃったの、知ってましたか――――――?