カランッコロンッ

騒がしい音とともに

時々聞こえてくる、下駄の音。

「わーっ!!」

前の方に見えるのは、わたあめを作っているおじさん。

おいしそう・・

だけど

絶対子供っぽいって思われるッ

食べたいのを我慢して、わたあめから目線をそらした。

「何、あれ食べたいわけ?」

「べっべつに・・!!」

食べたいっ

すっごく食べたい・・ッ

「嘘。食べたいって顔してる。」

零はそれだけ言い残すと、わたあめの方へ歩いて行ってしまった。

そんなに・・食べたいって顔してた!?

思わず両手で顔を触る。




ちょっとだけ、熱い頬。




「~~ッ」






零ばっかり・・ずるいよ。




零ばっかり、あたしをドキドキさせる――――――――・・・