きゅっ こんなの、自分のキャラじゃない。 そんなこと。 そんなことくらい、分かってる。 少しだけ力を強めて。 白いくしゃっとなったシャツを、引っ張る。 驚いた顔をして、振り向く零。 「いかな・・いで・・っ。」 なぜだろう。 最初は、あれだけ嫌ってた零なのに。 今は、世界で一番愛する存在になってて。 二人で一つ、なんだ。 「未来って、バカ?」 ふっと鼻で笑うようにして、そう呟いた。 「なん――――――っッ!?」