甘くて。甘くて。甘くて・・
甘い甘いキスと、好きで体中がいっぱいになる。
チョコレートみたいに甘くて。
このまま、本当にとけてしまいそうで。
ぎゅっとつぶっていたまぶたを。
長い人差し指の先で、ちょんっと触れた。
「目、開けて。」
そーっと。
閉じていたまぶたを上にあげると、真っ先に写るのは、ニヤリと笑う零。
「・・優、ってやつじゃないから。」
――――ビクッ
優の名前が出てきただけで。
反応してしまうことが、恥ずかしい。
そっと髪に触れて。
もう一度、低い声で囁く。
「俺だけを見ろ。」
メニュー