目が覚めて、もう1時間くらいたっただろうか。 ぬるくなった氷枕。 うっすらと、水滴までついてきている。 規則正しく聞こえる、目覚まし時計の音。 さーっと吹きぬけるような風は。 頬にあたると気持ちよくって。 眠りにつけそうで、眠れない今。 ただ、目を閉じることしかできなくて・・ 孤独。 このまま、風に吹かれてなくなってしまえばいいのに―――――― 爽やかそうで、重い空気を変えたのは。 聞き慣れないひとつの音、だった。