ワがまま王子☆





目が覚めて、もう1時間くらいたっただろうか。

ぬるくなった氷枕。

うっすらと、水滴までついてきている。

規則正しく聞こえる、目覚まし時計の音。

さーっと吹きぬけるような風は。

頬にあたると気持ちよくって。

眠りにつけそうで、眠れない今。

ただ、目を閉じることしかできなくて・・

孤独。

このまま、風に吹かれてなくなってしまえばいいのに――――――


爽やかそうで、重い空気を変えたのは。








聞き慣れないひとつの音、だった。