ワがまま王子☆







もう一度、ゆっくりと目を閉じて。


嫌で、嫌で、嫌で。

消したくて、黒のマジックで塗りつぶしたいくらいの。

黒い記憶。


色でたとえると、黒。

黒、黒、黒。

何も見えない、闇の色。

あたしには、未来(みらい)がないとでも言っているかのように。

先が、全く見えなくて――――――





白い部屋のはず、なのに。

あたしの視界に写るのは・・


いつも決まって、黒色。








この世で、一番消したい黒い記憶――――――――――――