「・・え?」
「未来のところ、行かないの?」
真剣な、表情に思わず圧倒されてしまう。
未来のところ、か。
行きたい。
けど行けない。
二つの矛盾。
逃げてるだけ。
それを認めたくなくて、行けないんだ・・・
「集合~!1年生の人は、並んでくださいー!!」
クラスの総務が、呼びかけを始めた。
「かのーんっ!」
クラスの女子に名前を呼ばれ、慌てたように走っていった。
「私は未来のところ行ったほうがいいと思うよ!」
ただ、その一言を残して――――――――・・・
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