ワがまま王子☆




「はあぁー。」

焦った。

ほんと焦った。

雨の中、抱きしめたときの未来の体温。

尋常じゃないくらい熱くて。

やばい、と思った時はもう遅かった。

倒れたときの真っ青な顔。


過呼吸じゃないかと思わせるくらいの荒い呼吸―――――・・


俺は、寝ている未来に少し近づき。






そっと唇をおとした――――