「あー、買った買った♪」

満足そうな笑みを浮かべ、大きな袋をかかえながら歩く。

「ねー、未来は何買ったの~?」

「なっ・・何も!!」

恥ずかしくて、言えないし・・・っ

ペア、リングなんて。

「ふぅぅぅぅぅーん。」

意味ありげにあたしを見ると、また鼻歌を歌いだした。

「あはは・・。」

買っちゃった。

買うつもりなんて、全然なかったのに。

誰に、あげればいいの―――――・・?







―――――― 零――――・・・






ふっと頭の中に横切る画像。

ぼーっと突っ立っていると、後ろから衝撃がきた。