「ちょっ・・こっ転ぶ――――ッぎゃっッ」

グ・・・ラ・・ッ

ドシンッ

痛・・・くない・・?

「痛ってぇ~・・。」

ぎゅっとつぶっていた目をゆっくりと開けると、まぶしい光とともに入ってきたのは龍起、だった。

「えっ・・えっ・・えぇ!?」

慌てて飛び降りる。

頭をさすりながら、ゆっくりと起き上がった龍起。

「ごっごめ・・・・ッ」

スカートについた砂を、手ではらう。

「・・・しくない。」

聞こえそうな、でも聞こえない小さな声でぼそっと呟いた。