「これこれ~ッ!!」

自由行動になった瞬間、花音に手を引かれて神社の奥まで走った。

「・・なっ、なにこれ・・?」

花音が満面の笑顔で指差したのは・・

「恋みくじ♪」

だった。

「これね~、あたるって評判なんだ~っ♪」

早速財布から100円を取り出し、お金を入れるところにぽとんっと落とした。

「へっへ~・・。」

がさがさっと中をあさり、ピンク色の紙を取り出した。

いつとなく真剣な顔つきで丁寧に開ける。

「・・・うっそーッ!!!!!!」

口を大きく開け、悲劇的な事が起こったかのように足を崩す。

「最悪ーッ。」

へなっとしゃがみ、顔を俯かせたと思ったら、あたしの肩をつかんできた。

「未来も引くよね!?」

「・・・へ?」