ワがまま王子☆




「ね、未来聞いてる?」

はっと顔を上げると、不機嫌そうな花音の顔。

「うっうん・・。」

「はぁーっ。なら、いいけどー。」

大げさにため息をつくと、ひんやりした小さい手を、あたしの額にあてた。

「熱、あるんじゃない?」

「はいっ!?」

なっなんで熱・・!?

「未来、何かあったでしょ?」

普通に・・普通に、接しているつもりだったのに・・。




やっぱり、花音には敵わないんだ。