ワがまま王子☆




プルルルッ

2度目のコール。

ゆっくり起き上がり、ケータイを手に取る。

カチャっと開けると、知らない番号。

誰・・だろ。

それか、番号変えたとか?

とりあえず、通信ボタンを押して耳にあてる。

「・・もしも「あ、みくりん?」

あたしの部屋とは正反対に、にぎやかな音。

「・・違います。」

今、一番聞きたくなかった声。

「うっそだー、みくりんっしょ?」

バカみたいな笑い声。

「・・なんですか?」

早く、この会話を終らせたい。

「やーさ、俺今彼女いないんだよね~。だからマジでつきあわねぇ?」

軽い、言葉。

この言葉で、何人もの女の子を落としてきたかと思うと、悔しくなってくる。

そして、その中にあたしがいるってことが――――・・

「みーくりん?どうした?」

「なんでも・・ないです。」







怖いんだ。



辛い思いは・・二度と、しないと誓ったのに。
































自分から破ってしまいそうで―――――――