「だーれだよ?」

睨みつけている相手とは反対に、冷静で興味のなさそうな零。

「べつに。」

「あ?何だよその態度・・ッ」

そう、掴みかかろうとしたところだった。

「まーまーまー。」

茶髪の男の拳を止めたのは、ニヤついている優、だった。

「んだよ優。」

「君、みくりんの彼氏?」

口元は笑ってる。

目は、本気。

「なんであんたに言わなきゃいけないわけ?」

ふっと軽く鼻で笑う。

「べつにー?知りたかっただけかな。」

そんな零の態度にも、余裕の笑みを見せる。