「山瀬 花音です♪今は、彼募中~、みんなどんどん告って~♪」
たんたんと進んでいく自己紹介。
「趣味はー?」
自己紹介のやり方は、自分で名前と一言をいい、周りから質問されたことにこたえるというものだった。
「んー、ダンスかなー。」
やっぱ・・花音可愛いかも。
えっ
これって・・やばいかも。
もしかして・・こういうのを・・世間では・・同性愛!?
レズッ!?
いやいやいやいや・・そんなはずがない。
だって、花音とあたしはついさっき会ったばかりなんだもん。
うん。
大丈夫。
額にでた汗をぬぐい、ひたすら自分の順番をまつ。
「はい、じゃあ次の人~。」
若い担任が名簿を見ながらいうが、誰一人として反応しない。
これって・・いわゆる・・・
若い先生へのいじめッ
かわいそ。
あたしは助けようなんて思わないけど。
「・・・野さんっ、牧野さんっ!!」