「未来、行くぞ。」

周りにいた鬱陶しい男たちを押しのけ、また小さくなっている未来の前に立った。

何も言わずにいる未来。

「ざーんねん。」

耳元で、気持ち悪いくらいぞわっとする声が聞こえた。

「みくりんは、俺のものだから♪」




予測さえもできなかった。




優と呼ばれた男が。


どれほど危険人物ってことだけも―――――――――