「何、やってんの?」

ゲームセンターの前に戻ると、小さく身を丸めて、顔を俯かせている未来がいた。

数人に、囲まれながら。

「れ・・・い?」

潤んだ瞳を見開き、今にも涙が零れ落ちそうだ。

「あ?」

周りを一度確認し、俺がひとりと分かったのか少しずつ近づいてきた。

「未来、でしょ?」

どうかんがえたって未来だ。

だけど、そんな俺の言葉が聞こえなかったかのように、何も反応しない。

「お前、誰だよ?」

タバコをくわえていた一人が、壁に押し付けてきた。