プリクラを撮った後、未来とのそんな会話を思い出した。
マカロン、か。
俺はさっきの店を探しながら歩く。
あれはー・・
ピンクの店、だったから・・。
あれ、かな。
少しだけ見える、ピンクの文字。
走ってみるとやはりあの店。
カランカランッ
「いらっしゃいませ～。」
中に入ると、異常に香水っぽい店の中。
あー。
やっぱりここだ。
さっき未来が見ていたところにいくと、まだあのマカロンのキーホルダーは置いてあった。
「彼女さんにプレゼントですか～？」
うざいくらいに話しかけてくる店員。
「・・・はい。」
「では、無料でラッピングが出来るので是非ご利用下さい～。」
「・・はい。」
マカロンともう一つ、買いたかったものを手にもち、レジに向かう。
「２５０００円になります。」
財布からカードを出して支払うと、すでにラッピングが終っていた。
「またのご来店を～。」
ｶﾗﾝｶﾗﾝｯ
爽やかなベルの音が、耳元で鳴った。
