‘タッタラタラタラターッタタ‘
カフェのガラス越しに、微かに聞こえる着信音。
・・・え?
嘘・・。
ありえる、はずがない。
ありえる・・・はずが・・
でも・・
でも。
今聞こえたのは、あたしから優へ送ったときの着信音。
前、優が作ってくれた・・あの曲を。
やっぱり、気になって後ろを振り返る。
「―――――っッ!?」
ふんわりとした、可愛いカフェのガラス越しに見えたのは。
楽しそうに会話をしている、優と由佳。
ありえない、光景。
優は今頃、塾に行っているはず・・じゃぁ・・
なん・・で
二人で、いるの・・?

