ワがまま王子☆



「ふーっ。」

26日、明日のデートのため服や靴をいろいろ買いに来た。

もう、街の中は暗くなっていてクリスマスムード。

一人でショッピングなんて・・なんか、悲しいかも。

そんなことを思いながら、一人夜の街を歩く。

目の前の信号はまだ青。

人がパタパタと歩いている。

ピコッピコッピコッ

もう少しでわたれそうだった信号が赤に変わった。

「あー、ほんとついてないよー・・。」

そう何気ない独り言をつき、顔をあげた。

ポタッ

頬におちる、冷たい感触。

あ・・れ?

雨?

その、次の瞬間だった―――――

ザ――――ッ

「へっ!?」

突然の雨。

かっ買ったものが・・濡れちゃうよ・・ッ

急いで、近くに会ったカフェの屋根の下にに入る。

「はぁーっ。」

今年のクリスマスは、ほんとついてない。

優も塾入っちゃうし・・。

雨、降るし。

どんよりと曇った空を見上げながら、ため息をついた。

「優、今頃何勉強してんのかなー。」

鞄からピンク色のケータイを取り出し、パカッと開く。

待ち受けには、優との写真。

プリ、撮って見たいけどそんな時間はどこにもなくて。

「ゆー、ゆー、ゆー・・あった!!」

受信箱から優のメールを探し、返信ボタンを押す。

frm 未来

sd Re,Re.Re. みくりんへ

ゆー

今何勉強してるー?

あたしは明日のためのショッピングなう♪

雨やだよ←

Newの服だから、楽しみにしててねーっ

 みーく

「そーしんっ」

ポチッ

送信ボタンを押した、次の瞬間だった――――・・