「えぇっ!!未来ちゃん、優先輩と付き合えたの!?」
教室に帰って、早速友達の由佳に報告する。
「しー、しーっ!!みんなに聞こえるって!!」
人指し指を口にあて、小さな声で言う。
「あ、そっか。優先輩、結構な人が狙ってるもんね~っ!!」
ピンク色のほっぺをさらに赤めて、由佳が言った。
中学でできた、初めての友達。
今では、かけがえのない存在になっている。
「そうっ、そうなんだよ!!絶対振られると思ってたのに~~っ!!」
握っていた手に、思わず力が入る。
「いっ痛いよ未来ちゃん~っ。」
「ごっごめん!!」
ぱっと手を離すと、由佳はあたしに向かってやわらかく微笑んだ。
「それにしても、よかったね。」
「・・うん!!」
由佳。
あたしの・・忘れられないもう一人の人――――――・・