ワがまま王子☆




「はいっ、半分こ!!」

カウンターに置いてあったはさみを使って、プリクラと2つに分ける。

「ん。」

もう一度はさみを使って、小さいサイズのプリを切り取る。

「・・何してんの?」

肩に顎をのせ、耳元で聞いてくる。

「えっ!?けっケータイにつけるやつ切ってるの・・!!」

耳が赤くなっていくのが恥ずかしくて、さりげなくで隠す。

「ふーん。じゃ、俺もつける。」

そういって、使い終わったはさみをあたしの手からするりと抜く。

嘘・・っ

零、そういうのつけるタイプだったの!?

じゃあ、キーホルダーとかつけてるとか・・!?

そう思って零の黒いケータイを見てみるが、いたって普通のケータイ。

てゆうか・・

‘キスプリとか、絶対そんなのやんないし・・!!‘

って思ってたけど。

まさか、自分がやっちゃう・・なんて。

中学の時、友達が見せてくれたプリの中には彼氏とのキスプリがあった。

いいでしょーっ

とか、自慢げに言ってたのを覚えてるけど・・。

その時のあたしは別に羨ましいとかじゃなくて、バカじゃないの?って思ってた。

その・・その!!

あっあたしがキスプリを撮っちゃうなんて・・・・・ッ!!!!!!!!!!