「あっ、あそこのアイスおいしいんだよね~っ!!食べない?」
そういって指差したのは、最近人気のお店‘pop Love‘だった。
「何味がいい?」
鞄からケータイを取り出しながら、あたしに聞いてきた。
「んー・・ストロベって・・ッ!!大丈夫、自分で払えるから!!」
行こうとした零の腕をつかみ、そういった。
「いいから。」
余裕の笑みで笑い、自然にあたしの手を払う。
悔しいけど、走っている後姿はかっこよかったりする。
「はぁー。」
夢、なんかじゃないかな?
零と出会ったあの日から。
全部、全部夢のような気がして・・。
男嫌いのあたしを、180度ぐるっと変えてくれたのは零。
彼氏なんか、一生できないと――――――――

