ワがまま王子☆



「で。さっきの何?」

広見おじさんが出て行った瞬間、未来を壁に軽くおしつけた。

「・・・さっきのって何よ?」

睨み返す未来。

肩震えてるんだけど。

「俺のこと押し倒したじゃん?」

わざと、顔をキスできるくらいのところまで近づけた。

「そっそれは・・・。」

いい言い訳が見つからないのか、視線が泳ぐ。

「へー。いえないんだ。」

からかうために、さらに顔を近づける。

「――――ッさっさっさと椅子座ってよ・・ッ!!!」

「ふーん。言えないんだ。」

俺がかるく笑うと、悔しそうににらみつけた。