ワがまま王子☆




「わーっ!!」

電車の中で、一人叫ぶあたし。

「うるさい。静かにしろ。」

いつもの黒縁をかけ、本を読んでいる。

「だって、初めて来たんだよ!?感動するでしょー?」

「しない。てか未来うるさいから静かにしろ。」

「~~っ!!」

りっ理由、あるんだよ!?

だって・・だって。

いろんなところからの女の子の視線が痛いから・・

しっ知り合いってこと見せ付けないと・・

とられちゃうよッ!

でも、2回もうるさいといわれて立ち直れるあたしじゃなくて・・。

今現在は真面目に座ってます。

はじめてみる景色。

といっても、ショッピングなんだけど。

なんか、零冷たい?

そんなことを思いながら窓の外を見つめていると、いきなり肩をつかまれた。

「・・く、未来。」

「へっ!?」

いきなりだから、変な声が出ちゃう。

それが恥ずかしくて俯いていると、さらに真っ赤になるようなことを言った。




「何、キスで起こして欲しかった?」





平気な顔で非常識なことを言う。

「~~っッ!!んなわけないっ!!」