もう一度未来の方に目をやると、あっというまに男の波。

小さい上にうつむいているから、どれが未来だか検討もつかない。

「なぁー、いいのかよ?」

鬱陶しそうな金髪の髪を耳にかけ、上目遣いで聞いてくる。

「・・何が?」

「はぁぁーっ!!未来ちゃんを誰かにとられていいのかよ、ってこと!!」

わざとらしくため息をつくと、肩をがくんがくん揺らしてきた。

「・・。」

よくない。

いいはずが・・ない。

俺以外の男が未来に触れるなんて。

考えたくも・・ない。



知らなかった。

俺にとって・・

未来がどれほど必要な存在だったかなんて――――――――・・