今日は久しぶりに一人での登校だった。
そのせいか、朝から何人もの女たちからベタベタ触られる・・。
「はよー。」
「ん。」
眠そうにあくびをしながら椅子に腰をかける拓馬。
「あれー?未来ちゃんは?」
キョロキョロと辺りを見渡し、俺に問う。
「しらねー。」
「知らないって・・もしかして、追い出されたかっ!?」
いかにも心配そうに言っているが、目は笑っている。
「は?んなわけねーし。」
「なんだー、つまんねーのっ!!」
つーか、なんでお前が未来と一緒に住んでること知ってんだよ?
花音から聞いたのか・・?
とくに興味もなく視線を窓の外にうつすと、ドアの方から黄色い声が聞こえてきた。