「ごめんねー?お母さん、うるさかったでしょ~?」

「いいお母さんじゃんっ」

「そーお?でさ、零サマとどこまで進んだ~?」

ジリジリとつめよってくる花音。

「はッ!?何言ってんの・・!?」

「だーかーらーっ、シちゃった~?」

ニヤニヤとしながら、髪をくるくるといじる。

「なっ何言ってんの!?」

「だってー・・一緒に住んでんだよー?一つの屋根で同棲っ♪これはもうーっ!!」

一人で喋りながら、勝手にきゃーっと頬を染める。

「べっべつに・・そんな関係じゃぁ・・。」

零は・・なんとも思ってないと思うし・・。

好きなのは・・きっとあたしだけ。

「バカねー。男っていうのはね?少し甘い声をだしておけばすぐにおちるのよ~っ♪」

おちる・・って・・ッ!!

「だからねっ、未来が潤んだ目で見つめればぁ~・・イチコロだよっ♪」

にこっと笑いながら、怖いことを言う。

「あはははは・・。」

おちる・・なんて。

零には絶対きかない言葉。

むしろあたしなんて・・

「明日ー・・未来にとっておきの魔法かけてあげるっ♪」

自信たっぷりに、目を輝かせながらそう言った。