ワがまま王子☆



―――ガチャッ

いきなりドアが開くと、チュッパチャップスを口に入れている零が立っていた。

「なにしてんのー?」

「えっいや、べつに・・!!」

「あっ零サマだ~っ♪お邪魔してまーっす♪」

「どうも。」

そういって、花音には優しい笑顔をふる。

「あ、今日未来かりていいですかー?」

「どうぞー。」

にこにこしながら勝手に会話を進めて行くふたり。

あっあたしは物じゃないって!!!!!

「そういえば~、未来ったらこんな可愛い下――――――――ふごっ

鞄の中にあった下着を手にとり、ひらひらとさせようとした花音。

慌てて口を押さえつける。

「なっなんでもないから!!!」

零の背中を押し、あたしの部屋から出させる。

「ちょっと花音・・ッ何してんの!?」

そう問い詰めると、にこっと笑顔で言った。

「みっくかっわいーっ♪」