ワがまま王子☆



「よしっ、そうと決まればまずは荷造りねっ♪」

勝手に引き出しを開け、服を取り出し始める。

「ちょっちょっと何してんの!?」

慌てて花音の肩をつかむと、けろっとした顔で言った。

「だーから、荷造りだって♪」

にこっと笑うと、何事もなかったかのようにまたごそごそと探り出す。

「はぁぁー。」

仕方なく、棚から普段使わない小さいリュックを一つ取り出した。

「あーっ、未来意外と可愛い下着使ってんだねーっ♪」

両手で端の方をもち、ひらひらと上にあげる。

「ちょっちょっとやめてよっッ//」

ばっと取り返し、慌てて鞄の中に詰め込む。

あっ危ない危ない・・。

額に浮いた汗を拭きながら、出された服を詰め込んだ。