ワがまま王子☆




「・・・くっ!!みーっく!!」

名前を呼ばれて目を開けると、花音の大きい目が写った。

「かっ花音!?」

なっなんでここに・・!?

スパイ!?

侵入者・・!?

一人でびくびくしながらいると、あきれ返ったように言った。

「あー、もう!!何で寝てるのー?」

ペチペチッと軽く頬をたたかれ、むくっと起き上がった。

「ごめんごめん・・。てか何しにきたの!?」

いきなり電話きて・・

いきなり切られて・・!!!

「それは、もちろん零サマに会うためだよ~っ♪」

両手で口を覆いながら、きゃぴっと女の子らしくリズムをふむ。

「あっはは・・。」

なんともコメントしずらい。

「・・っていうのは嘘でー!!あのねっ、今日花音の家に泊まらない~っ?」

ずいっと顔を近づけ、目を見開く。

「泊まりに・・?」

「そっ♪ねー、いいでしょー?」

くねくねと体をくねらせ、おねだりポーズ。

「たっ多分大丈夫。」

お父さんにはメールしておけばいいし・・。

そうこたえた瞬間、腕をつかまれいきなり立たされた。