「ん~おいしっ♪」
作ったばかりのまだ熱いシチューを味見しながら、上機嫌で呟いた。
見た目はちょっと悪いような気がするけど・・
味がよければすべてよしだよね!?
鼻歌を歌いながらシチューを皿に盛っていると、後ろから声がした。
少し髪が濡れていて、黒縁をかけている。
少し・・色っぽかったいする。
やばいっ
絶対そこ、女の子の胸キュンポイントだから!!!!!
一人でドキドキしていると、目を軽く細めて言った。
「何これ・・?」
そういいながら、鍋に入っている物を指差す。
「見れば分かるじゃん!シチューだよ?」
「シチュー・・・ね。」
味見用のお皿をあたしの手から取ると、一口食べた。
「そっそれあたしの!!」
そういってもやめてくれるはずがなく・・
「知ってる。」
そう、冷たく言い放たれるだけ。
「どっどう・・・?」
恐る恐る、確かめてみる。
大丈夫だよね!?
だって、さっき自分でも味見したし・・!!
コトンッと静かに皿を置くと、無表情のまま残酷な言葉を言った。
「まっず。」

