ワがまま王子☆



「こっこっこっこっ告白~~っッ!?」

クラス全員の視線が、あたしと花音に注がれる。

「そっ♪こんなチャンス、滅多にないんじゃなーい?」

「そっそんなこと言われて・・・・って、何であたしが告白しなきゃいけないの!?」

「えー、だって未来好きでしょ?」

今さらー?とでも言ったような呆れ顔で話す。

「すっ好きって・・!?」

すると、すっと耳元に近づいてきて、甘い声でこういった。

「れ・い・サ・マ・のこと♪」

「~~~っッ///」

なっなんで知ってんの!?

てか、言ってないよね!?

「花音の観察力をなめないでよ~?」

ふふんと得意げに威張る。

「~~っッ」

告白なんて・・

できるわけ・・ないしッ





てゆうか・・告白しても、断られるだけ。





喋れなくなるくらいなら・・この・・このままでいいよね・・?

そう、自分に言い聞かせていた。