「みっみっみくっそれまじ!?」

がくんがくんとゆれる肩。

「まっまじだけど・・・言ってなかったっけ・・!?」

「聞いてない聞いてない聞いてない!!!!!!!!!!!私、零サマと一緒に住めるくらいならいくら積んでもいい~っ♪」

目をキラキラと輝かせ、すでに自分の世界の中へ入っている花音。

「でっでも、花音拓馬・・・・くんが好きなんでしょ?」

そういったとき、ぽっと火がともったように顔が赤くなった。

「バッバカ!!いっ今それ言わないでよ!!」

周りを見渡し、拓馬がいなかったことが分かったからなのか、ほっとため息をついた。

「ごめんごめん・・!!」

恥ずかしそうに手で顔を隠している花音。

「~~っ・・っていうかさッ!!何で一緒に零サマと一緒に――――――ッんんっ!?」

クラス中に聞こえるような声で話す花音の口を、慌てて押さえる。

「しっしーッ!!!!!!静かにしてよ!!」

「ごめーん♪で、何で何で~っ!?」

一応謝ったが、全く反省の色は見えない。

「いや・・なんか、いた。」

「なんかいたって・・意味わかんない!!」

そっそういえば・・。

あたし、何にも知らない―――――