「うっそーッまじ!?」
あれから、何事もなく2週間が過ぎて丁度6月に入ろうとしているところだった。
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frm お父さん
sd 無題
未来へ。
朝言い忘れたが、今日から3日間出張に出かけてくる。
2人で仲良くしてなさい。
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「えー、なにーっ♪」
楽しそうに持っているケータイを覗き込んでくる。
「お父さんからだから・・見てもつまんないよ?」
「でも、みっるー♪」
一度閉じた画面をもう一度開き、まじまじと見始める。
「えっ、未来兄弟いたのーっ?」
いきなり顔を近づけてくると思えば、わけの分からないことを聞いてくる。
「え・・、いないよ?」
なんで兄弟!?
「だってさー。‘2人で‘って書いてあるじゃん?」
不思議そうに画面を指差して言った。
「あー、それ零だよ。」
その瞬間、花音の顔が強張った。
「・・・?」
何か・・変な事言った・・・!?
もう一度花音を見ると、肩に手が伸びてきた。