「零サマぁ?」

サマ?

零サマ?

なにそれ?

おいしいの?

「えー、だってさっきクラス発表の掲示板で抱き合ってたじゃーん。」

だっ抱き合ってたぁッ!?

あたしが男とッ!?

いつッどこでッ何時にッ!?!?!

パニック状態の人間は、とても醜い。

「未来、その顔かわいくなーい。」

ふわふわと笑いながら言う花音は怖い。

花の音って・・そういうことだったのか・・っ

真面目に、真剣に考えていると、花音が言った。

「未来、零サマと付き合ってるんでしょ?」

だっだからなんでそうなるの!?

絶対その解釈おかしいからッ!!!

「一緒に登校してたところもばっちり見えたし~♪」

かっ花音はスパイなのっ!?

それだったら・・あたしの今後の学校生活が危ない。

「で、付き合ってるんでしょ?」

高校でできた初めての友達は。

ふわふわとした爆弾でした。