「はい、終了。」 ズボンについたほこりを掃い、さっと立ち上がる。 「あっありが――――――っッ//!?」 あたし・・今・・。 抱きしめ・・られてる・・? どうして――――・・ 鼓動が急に速くなる。 「・・・んだよ。」 耳元で、聞こえないくらいの小さな声。 「・・・え?」 「なんなんだよ。龍起・・ってやつ。」 りゅっ龍起・・? なんで・・? 抱きしめられる力が、強くなっていく。 「ごっごめん・・・。」