ワがまま王子☆



「はい、終了。」

ズボンについたほこりを掃い、さっと立ち上がる。

「あっありが――――――っッ//!?」

あたし・・今・・。

抱きしめ・・られてる・・?

どうして――――・・

鼓動が急に速くなる。

「・・・んだよ。」

耳元で、聞こえないくらいの小さな声。

「・・・え?」

「なんなんだよ。龍起・・ってやつ。」

りゅっ龍起・・?

なんで・・?

抱きしめられる力が、強くなっていく。









「ごっごめん・・・。」