ワがまま王子☆



「あっいや、その・・ッ!!あたし、自分でできるから・・零かえっていいよ・・?」

そういっても、見事にかわされる。

「いいから。」

「でっでも・・っッ」

ふっふたりっきりって・・

気まずい・・し・・。

「怖いの?」

まるであたしの心の中を読み取ったような言葉。

「こっ怖くなんか・・・ッ!!」

そう、抵抗しながらも震えてしまう手。

「なんもしねーし。」

救急箱から包帯を取り出し、巻き始める。

よ・・よかった・・んだよね?

なん・・でだろ。

なんにもしないっていってくれて・・嬉しいはずなのに。




胸が・・苦しいよ―――――――・・・