「あっいや、その・・ッ!!あたし、自分でできるから・・零かえっていいよ・・?」
そういっても、見事にかわされる。
「いいから。」
「でっでも・・っッ」
ふっふたりっきりって・・
気まずい・・し・・。
「怖いの?」
まるであたしの心の中を読み取ったような言葉。
「こっ怖くなんか・・・ッ!!」
そう、抵抗しながらも震えてしまう手。
「なんもしねーし。」
救急箱から包帯を取り出し、巻き始める。
よ・・よかった・・んだよね?
なん・・でだろ。
なんにもしないっていってくれて・・嬉しいはずなのに。
胸が・・苦しいよ―――――――・・・

