「・・。」
無表情、無言の零。
何か言ってくれなきゃ全然分かんないじゃん!?
「なっなんて書いてあんの・・?」
おそるおそる零の表情を見ながら言うと、めんどくさそうに紙を投げ捨てた。
空中に浮いた紙をあわててキャッチする。
えーっと・・
`職員会議中なので、机の上に置いてある救急箱を使ってください`
流し書きで書かれた文字。
え・・?
何これ。
ってことは・・自分で手当しろってこと!?
ズキズキとまだ痛む足を押さえ、ちらっと零の顔を盗み見する。
あたしの視線を感じ取ったのか、ソファの横に座った。

