ワがまま王子☆



「・・。」

無表情、無言の零。

何か言ってくれなきゃ全然分かんないじゃん!?

「なっなんて書いてあんの・・?」

おそるおそる零の表情を見ながら言うと、めんどくさそうに紙を投げ捨てた。

空中に浮いた紙をあわててキャッチする。

えーっと・・

`職員会議中なので、机の上に置いてある救急箱を使ってください`

流し書きで書かれた文字。

え・・?

何これ。

ってことは・・自分で手当しろってこと!?


ズキズキとまだ痛む足を押さえ、ちらっと零の顔を盗み見する。

あたしの視線を感じ取ったのか、ソファの横に座った。