ワがまま王子☆



「知ってる。」

しっしっしっしってるって何!?

いっ意味がわかんない・・・ッ

逃れることを諦め、抵抗をやめた。

うっすらと眠いまぶたを開けると、そこには保健室という文字。

つっついた!!

これで沈黙が破られる・・ッ

淡い期待を持ちながら、保健室の中を覗く。

「あっあれッ!?」






空っぽの部屋。






あるのは、消毒液や白いベット、先生の机のみだった。

真っ白い机の上に、紙が置いてあるのが見える。

乱暴にあたしをソファの上におろし、机の紙を手に取った。